2ちゃんねるとは何か ver.0.3

 宮台真司鈴木邦男との対談で、頭のいい人と悪い人がブログによってはっきり区別されるようになって、それが理由でネット右翼が衰退した、と述べた。ブログ文化がようやく成熟したからであると述べているが、前提となっている「ブログが成熟するそれ以前」に頭のいい人悪い人が移住していた場所はどこであろうか?もちろん「2ちゃんねる」である。

 2ちゃんねるは玉石混合、ネタをネタと見抜けない人には扱うのが難しい、とある。(以前の)wikipediaによると村上春樹web2.0的な方法(2ちゃんねる)で物事を正しく認識できる、と述べている。僕はその考えに否定的だ。web2.0は結果的に、まあ宇野常弘の言葉を借りれば、相対主義に耐えられなくなったものたち自らがミニコミを作りだす、という現象を同時多発させた。
 ここで言うミニコミとはweb2.0的、玉石混合な2ちゃんねる内の書き込みを100点満点で数値化して、「アベレージに85点を叩き出せる人々が集まって書いた雑誌」を指す。時間の無い現代にニートでもなければ、2ちゃんねるから何かを得ようとする行為は「無駄」そのものであり、僕をはじめ多くの人がミニコミを購買している主な理由はそれだろう。

(続く)