ゼロ年代の受験の神様(上)

 大学受験を志すものならば皆一度はその名を聞いたことがあるだろう。受験の神様の異名を持つ彼の名は「和田秀樹」である。日本における彼の影響は凄まじいものがある。受験生全体の成績上昇、低偏差値の生徒の番狂わせは周知の通りなので省くとして、僕が思いつく2つを書こう。(基本的に僕の書く文章は妄想と憶測で出来ているので、語尾にすべて「だろう」という言葉を補って読んで欲しい)。
 
 1つは、授業をマジメに受けず内職に精を出し、しかし成績の良さから先生からは事実上許容されている生徒が全国のあらゆる高校のクラスに少なくとも1人存在するようになったこと。マンガや小説に頻出のこういったキャラを作り出したのは和田秀樹だ。ということは文芸界に「ツンデレ」とかいう実際は存在しないのに、なぜか革新的な新ジャンルとしてありがたがられていて、その発案者(プロトタイプ、ルーツを作ったもの)を評価しようとする馬鹿共は、皆して和田秀樹本人をまず先に褒めるべきなのだ。
 
 2つは、「受験は要領」「東大(大学)入試レベルの数学は暗記」といった有名な言葉により、学歴コンプの塊・数学のできない私文馬鹿(俺、しかも予定w)どもが高学歴の目をまともに見て話せるようになったことだ。2ちゃんねる掲示板で、東大・京大・医学部卒が、賢い日本人特有の自己卑下として前述の和田秀樹の言葉を使ったのを学歴コンプの馬鹿共はそれを額面通りに受け取り、安心し、本人から裏を取った(気になってる)それを他のスレッドでこれまた学歴コンプ達に吹聴するからうざったい。
 例をあげよう。コンプ「東大ってやっぱ他の大学と違って天才ばっかなの?」自己卑下の東大卒「一部すごい奴はいるけど他の多くは努力型の普通の人だよ」 コンプ「東大生の親の年収は日本中の大学で一番なんだよな、結局金じゃね?」自己卑下の東大「その通りだと思う、正直親にはかなり感謝してる」。後者は一部正しいが、「結局」というワードで最終的な結論を下すのは無理があるだろう。
 
 さて、和田秀樹への賛辞はここまでとし、以降はポスト和田秀樹に成れはしないが、現在ゼロ年代の受験の神様として君臨する2名の紹介と共に、その1名の発言による僕自身の混乱を記そう。

 僕が宅浪を決意したのは「ゼロ年代の受験の神様」のサイトの影響だ。1つは京大生のG戦士、サイトhttp://jukennavi.blog13.fc2.com/。もう1つは名古屋市立大学医学部生のnimsel、サイトhttp://d.hatena.ne.jp/nimsel/about

疲れたので(下)に続く