NHKスペシャルのドキュメンタリーを見て(不登校対策) (ゴーマンな対策案編)1、基本は薬物療法

 僕は浪人生だ。こんなブログを書いている時間は無い。僕は浪人生だ。受験には小論文という科目があるが、そこで求められているのは革新的なアイデアではない、というのはどんな小論文参考書にも必ず書かれている。高校卒業生にそれを求める大学など無い。自分で練り上げたオリジナルな対策案など不要なのだ。だが、僕は今からそれを書く。僕は法学部志望だ。宇野常寛によると「はてな論壇」というのが存在していて(それを知って、はてなで作ったのだが)そこで日々自らの思想を吐露する『人文科学系(笑)』のみなさんとは違うのである。ニコニコでハルヒのコスプレをして自らの動画をアップしている中央大学卒のニートによると、自習室で寝ているやつはみな、文学部生だと思え!といった言葉があるらしい。そんな暇な学部のやつらとは僕は違うのだ(悩んでるけどね)。 そしてこれは僕が宮台真司が好きで東浩紀はそうではない、という理由にもつながる。空疎な理論(萌えとかどうでもいいよ!金持ちのボンボンは市民全体の利益のために知識の再分配をしろドアホ!)を語って満足する東と、サブカルチャーだけでなく国家論をはじめ様々な実際的な問題と解決策を、我々凡夫へ知の再分配をしてくれる宮台。この差異が僕にとっては非常に重要な要素なのだ。最近東浩紀ゼロアカ道場をはじめたり、ナショナリズムについて語ろうとするなど再分配側へシフトしていて、これは個人的に大賛成である。だが宇野常寛は〜〜といつもの宇野批判は今後別の機会にするwまあその概要を述べると、確かに「援助交際」「オタク」から始まり確固たる地位を確立した後になって初めて、知の再分配をする(世間が聞く耳を持ってくれる)時期になる、という考えもあるだろう。だが、宇野は彼らと登場の仕方の違いから〜〜〜みたいな内容である。書くのは当分先になると思う。
 だからほぼ日刊なこのブログの性質と上記の要因を踏まえると、対策案を1日で全て記すのは厳しい。だから僕は数個に分けて(複数ある案の1つずつを)書いていこうと思う。最後に2つぐらいにまとめようとも思っている。今日はその第一段だ。

 1、基本は薬物療法。 現在学校では不登校等を考慮して、ほぼ全ての学校にカウンセラーが定期ではあるが派遣されている。
 だが、言い切ってしまうと、僕はカウンセラーの価値を低く見ている。既にしっかりとした根がついた草花に良質な肥料を提供する、つまり比較的問題の浅い子への最後の一押しとしての効果しかないと考える。この効果は否定しない。だがそれだけで解決できていないというのは不登校が年々増加しているという現状から考慮すると明白である。不登校になる理由は(当たり前の話で恐縮だが)さまざまだ。朝日新聞の記事に書かれていたとある不登校生のための学校、の校長が言うには「視線恐怖症、対人恐怖症などなど」が主な原因のようだ。これらをカウンセリングで治癒することが可能なのか?いいや、絶対に不可能である。先日放送されたNHKスペシャル「愛美さんが教室に戻れる日」での愛美さんは中一の春に(男子に!)顔を殴られて以降不登校になった。PTSDの疑いは非常に濃い。wikipediaにもこの治療には薬物療法と精神療法(カウンセリングなど)を用いる、と書かれている。彼女の問題は精神療法だけ、カウンセラーや学校の先生・友人の協力だけでは解決などしない。そして、教室に少しだけ入ってみるという内容があった。これは認知療法と言って、恐怖の対象そのものへ「あえて(宇野常寛が好きな言葉だ)」自らが踏み出してみる療法である。これも薬物療法あっての認知療法である。急に全校生徒の前で演劇をするのなんてもってのほかである。一つの、個人で解決するには大きすぎる困難を乗り越えた結果、人間的に成長・問題は解決され、桜の舞う中で主人公の笑顔で終劇、ハッピーエンド。なーーーんてことは漫画や小説の中でしかありえない!これは諸刃の剣で、場合によっては逆にショックで不登校の問題がより進行する。というかその可能性のほうが高い。
 つまり、学校は優秀な精神科医心療内科医を定期的に呼んで、個々のケースに合った適切な薬を処方すべきなのだ。もちろん生徒の金銭負担は0かあっても通常の何割引きかである。それは日本の将来を考えると全然安い支出である。 追記すると、僕の親戚でメンヘラーがいるのだが(近くにいない人は2ちゃんのメンヘル板を覗けばわかるが)彼女(まあ割合的にね)らは医師に平気で恋したり、また罵ったり、薬なんて効かねーー!と開き直ったり、死にたい死にたいとつぶやいたり、まあ。。。なんというか感情豊かであるw。そして僕の親戚も薬は効きはしない、と独断で勝手に辞めてしまったのだが、かの有名な「林先生」のサイトで、彼がそういった患者にささやく「薬を飲むことでしか直りません」「継続的に飲み続けることです」という言葉で再び薬物治療を続け、現在回復の傾向が僕の目からもはっきりと見られる。心の病では、その実態把握の困難ゆえにこういったことが多々起こるが、林先生の助言を不登校の生徒にもキチンと見せていくべきだと思う。